2014年7月9日 岡本隆一氏 (終了)

日時: 2014年7月9日(水)13:00 (曜日と時間に注意
場所: 首都大学東京 8号館302号室 
講師: 岡本隆一氏(首都大学東京
題目: 疎水性不純物に誘起されるナノバブル

要旨:溶液中において、ナノメータースケールの小さなバブル(ナノバブル)が長時間安定に存在することが実験的に知られている。またナノバブルは、溶液、ソフトマター、生体物質などにおいて重要な役割を果たすと考えられている。一方、そのサイズの小ささゆえの大きなラプラス圧に抗して、長時間安定に存在しつづけられる物理的メカニズムは未だに良くわかっていない。
われわれは、強い疎水性の混入物を加えることによって、ナノバブルが熱平衡状態として安定に存在しうることを理論的に見いだしたので、これについて講演する。また疎水性表面のナノバブルナノバブルを介した物体間相互作用についてもお話しする。本研究は小貫明先生との共同研究です。